看護師が知っておきたい脂質ガイド

リポタンパク

リポタンパクの「リポ」とは「脂質」を意味しています。

 

中性脂肪は、血中で運搬されるときにも、コレステロールなどと一緒に、
吸収時とはまた異なる構造のミセルを形成しています。
これを「リポタンパク」といいます。

 

リポタンパクは、トリグリセリドやコレステロールエステルなどのように、
疎水性の高い脂質を、両親媒性のリン脂質などでくるみ、
さらにたんぱく質を備えることで水溶性が高まっています。

 

リポタンパクは、臨床にも関わる資質の振る舞いを理解するポイントになる物質ですね。

 

血液検査によって、コレステロール値や中性脂肪などを測定しますが、
このとき、実際には殆どがリポタンパクの形で存在しています。

 

リポタンパクは、複数の物質の混合物です。
一つのミセルの粒子に含まれる各物質の含有率も様々で、
それが密度(比重)の違いがでます。
この密度の違いによって、「高密度リポタンパク(HDL)」、
「低密度リポタンパク(LDL)」、「カイロミクロン」というように
細かく分類がされています。

 

「高密度リポタンパク(HDL)」というと、重いイメージですが、
重さとしては実はとても小さく、体積がそれを上回って小さいので、
結果として密度が高くなっている状態です。

 

つまり、高密度なものほど小さく、ギュッと凝縮されていると言うことです。

 

具体的な大きさとしては、「低密度リポタンパク(LDL)」の直径が10nm(ナノメートル)程度で、
「高密度リポタンパク(HDL)」は20nm程度、カイロミクロンの直径は数百nmです。